あなたは、空き家の壁の中を見たことがありますか?
東京都東村山市多摩湖町にあるこの家は、
築44年の古い空き家ですが、
ただ誰も住んでいないのではなく、
リフォーム工事の途中の状態の空き家です。
もともとオーナーの計画では、
リフォームをして、人に貸そうとしていたのですが、
諸事情でリフォーム工事をする時間が十分に取れず、
工事途中のままになってしまいました。
そのため、
家の構造がむき出しになったままの状態になり、
一般の人は普段はあまり見ることがない
壁の中の状態をみることができます。
オーナーが最初に壁を剥がして壁の中を見た時は、
「耐震補強がされていない昔の家」
という印象だったそうです。
昔大工さんだったオーナーは、
これではいかん!と思いたち、
数年前に耐震補強工事を実施されたとのことです。
そのため、この家を見ると、
家の耐震補強はどのようにされていて、
耐震工事はどんなことをするのか?
はっきりと確認することができます。
耐震補強は、
筋交という斜めの木材を、
柱と柱の間に打ちつける方法で行っています。
よく古い学校やビルなどで、
×の形で鉄の棒が打ち付けてあるのを
見かけたことはありませんか?
その鉄の棒が木材になったものだと
イメージするとわかりやすいです。
実際の工事された後の様子はこのような感じです↓
このような木材を打ち付けることで、
地震の揺れに、今よりも数段強くなり、
安心してこの家に住むことができるようになります。
昭和56年6月1日以降に建築確認を取得した家は、
新耐震基準で建てられていて、
それ以前に建築確認を取得した家よりも、
耐震性が上がっている家と判断できます。
※建築確認とは、分かりやすくいうと、
法律の基準を満たした家を建てることを、
行政が許可する手続きのことです。
この家は昭和52年に建てられているので、
新耐震基準は満たしていませんし、
そもそも、
行政へ申請した図面とは違う家が建っているので、
耐震どころか、
当時の法令に沿った家だったのかも分かりません。
そんなことしていいの?と思うかもしれませんが、
この家のように申請した図面と
実際に建てた家が違うことは、
昔の家では結構多くあります。
少し話がそれましたが、
もし、家の解体現場などで、
壁の中を見る機会があるようなら、
耐震補強されているかどうか?
ちょっと気にしてみて見てくださいね。
東村山市多摩湖町空き家の詳細は
以下URLをご覧ください↓
https://location-akiya-jikka.com/archives/introduce/東村山市多摩湖町空き家
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